韓国国防省報道官は20日、日米韓の防衛局長級協議で、日本の集団的自衛権行使が韓国の安全保障に影響を及ぼす場合は事前に「日本の要請と韓国の同意が必要だ」と韓国が求めたのに対し、日本側が「韓国の立場を最優先で考慮する」と表明したと述べ、韓国の主張が受け入れられたとの認識を示した。

定例記者会見で述べた。韓国は集団的自衛権に関して以前から同様の要求をしてきたが、最近は歴史問題があっても日米韓3カ国の軍事分野の協力を強化する方針を鮮明にしている。

報道官の発言には、植民地支配の記憶に絡み国内で警戒の声が根強い日本の集団的自衛権行使を韓国政府として容認するために、日本が要求を聞き入れたと強調する狙いがあるとみられる。

日米韓の防衛局長級協議は16~17日にワシントンで開かれた。(共同)