ビール大手5社が13日発表した2016年7~9月のビール系飲料の課税済み出荷量は前年同期比3%減の1億1015万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。6年連続のマイナスで過去最低となった。夏季はビール類販売の最盛期だが、台風の接近が相次ぐなど天候不順が続き、外食での消費が大きく減った。家庭での消費も缶チューハイなど他の酒類に流れた。

酒類別ではビールが4.6%減の5600万ケースで、2年ぶりにマイナスとなった。各社は酒税改正議論やクラフトビールブームなどを背景に販売を強化してきたが、天候不順で肩すかしを食らった形だ。価格が安く家庭での消費が多い発泡酒は1.7%減、第三のビールは1.1%減で、全てのジャンルでマイナスとなった。